台湾・台中の中心部にある台中公園
こんにちは、金典ホテルズ日本営業部のシャウエイです。
台中公園を訪れると、まず目を引くのが湖の中央にある「湖心亭」。
この建物は1908年、日本統治時代に建てられた木造のあずまやで、当時の皇太子(のちの昭和天皇)の台中訪問を記念して作られたと言われています。
倒れたまま残された鳥居
この倒れた鳥居は、単なる石の残骸ではなく、時代の節目に翻弄された記憶そのもので、日本と台湾の複雑な歴史を伝える重要な文化財として、多くの人々にその物語を語りかけています。
鳥居の先には参道跡があり、両側には石灯籠の竿部分だけが並んでいる箇所もあります。寄進者の名前と日付が読み取れるものも多いです。
さらに進んで階段を上がると、両脇に一対の狛犬と神馬が残されています。
湖心亭の優雅さと、倒れた鳥居の無言の存在感。どちらも、台中公園という一つの空間に共存しています。
美しい湖と木々の中に、何気なく息づく歴史の欠片。
旅の中でこうした出会いがあると、その土地のことをもっと深く知りたくなります。