穏やかで神聖な空気が漂っています。
台中の静かな街並みに佇む宝覚寺を訪れたとき、まず目に飛び込んできたのは、その巨大な布袋様(弥勒菩薩)でした。その姿は、まるで訪れる者すべてを優しく迎えてくれるかのようで、自然と笑顔になっている自分に気づきました。
寺院全体には穏やかで神聖な空気が漂っており、都市の喧騒を忘れさせてくれるような心地よさがありました。境内を歩くと、台湾と日本の歴史を感じさせる日本人墓地もあり、過去と現在が静かに交差しているような不思議な感覚を覚えました。特に、日本統治時代にまつわる史実に触れることで、観光以上の深い学びを得られた気がします。
また、台湾の人々が宗教や文化をどれだけ大切にしているのかも、訪れて初めて実感しました。地元の方々が熱心に祈りを捧げている姿を見て、敬虔な信仰の心に触れたような思いがしました。
宝覚寺は、ただの観光地ではなく、心を整え、歴史に思いを馳せることのできる場所です。台中を訪れる際には、ぜひ一度足を運ぶ価値があると思います。